●『健康障害を防止する最後のアイテム 〜保護具の使用方法と管理〜』
講 師:労働衛生工学担当 秋葉一好 相談員
日 時:平成28年6月9日(木) 15:00〜17:00
場 所:MSCビル 5階共用会議室(宇都宮市大通り1-4-24)
(産保セミナーと併催:概要はセミナーを参照してください。)
単 位:生涯(実地)2単位 「基礎」はありません。
*参加申込みはこちらから https://www.tochigisanpo.jp/html/ssltest/training/2016/03/28/001414.html
●『「ワークエンゲージメント」と「メンタルヘルス」』
講 師:カンウセリング担当 坂寄和弘 相談員
日 時:平成28年6月10日(金) 15:00〜17:00
場 所:MSCビル 5階共用会議室(宇都宮市大通り1-4-24)
(産保セミナーと併催:概要はセミナーを参照してください。)
単 位:生涯(専門)2単位 「基礎」はありません。
*参加申込みはこちらから https://www.tochigisanpo.jp/html/ssltest/training/2016/03/28/001415.html
●『労働衛生行政の重点課題と職業性疾病に係る労災補償の現況等について』
講 師:栃木労働局 担当官
日 時:平成28年6月16日(木) 14:00〜16:00
場 所:栃木県総合文化センター 第2会議室(栃木県宇都宮市本町1-8)
(産保セミナーと併催:概要はセミナーを参照してください。)
単 位:生涯(更新)2単位 「基礎」はありません。
*参加申込みはこちらから https://www.tochigisanpo.jp/html/ssltest/training/2016/03/28/001416.html
●『化学物質による危険有害性の評価(リスクアセスメント)』
講 師:産業医学担当 杉澤誠祐 相談員
日 時:平成28年6月30日(木) 15:00〜17:00
場 所:MSCビル 5階共用会議室(宇都宮市大通り1-4-24)
(産保セミナーと併催:概要はセミナーを参照してください。)
単 位:生涯(専門)2単位 「基礎」はありません。
*参加申込みはこちらから https://www.tochigisanpo.jp/html/ssltest/training/2016/03/28/001417.html
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4.【コラムリレー】
「口腔から始まる全身の病気」 相談員:阿部 哲夫(産業医学担当)
近年歯周ポケット内を中心とした口腔内細菌が全身の健康を脅かし、生命さえ危うくするというエビデンスが蓄積されてきました。医療関係者だけではなく一般の方々も循環器疾患への関与、誤嚥性肺炎の起因性、口腔慢性感染症が1次病変となって2次的病変を発症させることなど健康談義の中でも話題に上っているようです。またメタボを気になさっている方の中には、口腔細菌が肥満や糖尿病などのメタボリックシンドロームに関わりがあることをご存知の方もいらっしゃるようです。
このような病気の起こり方が「病巣感染」と呼ばれます。病巣感染(歯性病巣感染)は今では認知され科学的根拠が示されていますが一時は否定された考え方でありました。身体のある部分に感染した細菌が別の場所に移るとき、その過程が病巣感染と呼ばれます。
フランク・ビリングは1912年に病巣感染の95%以上が歯と扁桃からなることを述べています。今では扁桃の炎症と腎臓障害の関連が話題になり、扁桃と歯が病巣感染の90%を占めるといわれていることを考えれば驚愕すべき先見性です。
病巣感染の研究の先駆をなした人が、歯科医師のプライス博士でした。彼は1923年(大正12年)に「歯牙感染 口腔と全身」第1巻、「歯牙感染と退行性疾患」第2巻を著しました。彼はこの研究に25年の歳月を費やしたようです。
彼の研究方法は、抜歯をして患者を帰した後すぐに歯をウサギの皮下に埋め込む、又は歯から取り出した細菌を培養してウサギや他の動物に注射し経過の観察をしました。
結果はほとんどの場合ウサギには患者と同じかあるいは類似の疾患が生じた。感染による影響は非常に大きく、3~12日で死んでしまった。患者が腎臓に問題を持っていればウサギの腎臓に問題が起こり、患者の眼に問題があれば、ウサギは眼の病気になった。心臓の異常、関節炎、胃潰瘍、卵巣の病気、膀胱感染症、静脈炎、骨髄炎、ありとあらゆる病気にウサギは同様に感染した。ウサギは免疫機能が弱いため短期間で症状の発現が現れる。
プライス博士の重要な発見は歯に侵入した細菌は、がん細胞が身体のほかの部分に転移するのによく似た挙動を示す。「歯の構造内部の細菌はどんな臓器,腺、身体組織にも感染し更に妊婦にも危険を及ぼす」。この研究結果は現代の知見と全く同じものと思われます。歯のむし歯や感染は一般的なことなので80年近くこの研究が脚光を浴びず、今漸く歯の感染が多くの内科的疾患を引き起こすという事実を知り得たということではないでしょうか。
*引用文献 むし歯から始まる全身の病気
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《編集後記》
4月に入り暖かい日が続いています。県内の桜も今週末には見ごろを迎え、お花見が楽しみな季節となりました。
とちぎ産保メルマガも、今回で第100号となりました。平成28年度も周知広報活動に取り組み、皆様のご支援に努めてまいります。
また、昨年12月1日から「ストレスチェック制度」が施行されました。このストレスチェック制度を円滑に運用していくため、事業者、労働者、産業保健スタッフ等の関係者の皆様が、ストレスチェック制度の趣旨や目的等を正しく理解した上で、協力・連携して取り組む必要があります。
栃木産業保健総合支援センターでは、事業者や産業保健スタッフの皆様を対象とした研修・セミナー、個別訪問支援等を実施することとしており、ストレスチェック制度の円滑な運用のご支援をさせていただくこととしています。
また、ストレスチェック制度に係るご支援以外の産業保健活動に関するご支援につきましても、皆様からご要望等を頂ながら実施していくこととしています。
平成28年度も栃木産業保健総合支援センターをご利用いただきますようお願いいたします。
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